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2023.09.14 イベント基礎科応用科研究科

工房・工場見学を行いました

2023年9月4日、工房見学および工場見学を行いました!

今回の見学には基礎科・応用科・研究科あわせて約30名の学生が参加しました。

当日は以下のスケジュールで見学しました。
午前:ガラス工房GlassRoots(グラスルーツ)見学
午後:東洋佐々木ガラス千葉工場 見学

工房見学

まず最初は、工房見学。
東京ガラスの卒業生2人が共同で営む吹きガラス工房GlassRoots(グラスルーツ)(東京都江東区)にお邪魔しました。

ガラス工房GlassRootsは、吹きガラス教室、体験制作、工房レンタル、注文制作販売等を行っているガラス工房です。

朝の吹きガラス教室開始前にわざわざ時間をとって学生を受け入れてくださいました。
こちらの工房を営むのは熊谷 正行(くまがい まさゆき)さんと角岡 磨(つのおか おさむ)さん。お二人とも東京ガラス16期生です。

(今の一年生が43期生ですから、16期生というと25年前の卒業生。大先輩です!)

今回は熊谷さんに案内をしていただきました。

なかなか聞けないお話を沢山聞かせていただきました。ガラス工房の立ち上げに至った経緯から、軌道に乗るまでどのような取り組みをしてきたかという現実的なところまで……

学生からの質問で「学生のうちにやっておいたほうがいいことはありますか?」とありましたが
熊谷さんによると、「技術うんぬんよりも『何を作りたいか』を大事にしてほしい」とのこと。
熊谷さんは、自身の作品は普段のガラス教室等の業務の合間に制作されています。忙しい中でもやはり自分の作品を作りたいという思いが一番にあるのだと。(今年の6月には角岡さんとの二人展も開催。2023「熊谷正行・角岡磨 吹きガラス2人展」 – 吹きガラス工房 Glassroots

そしてもう一つ学生のうちにやっておいたほうがいいことは、「仲間を作ること」だそう。一人では難しいこと、例えば吹きガラス設備をそろえることなども、東京ガラスで出会った仲間の力を借りれば必ずやり遂げられます。実際にこちらの工房を立ち上げるときも、同窓生の力を借りながらたくさんの設備を作ったそうです。ちなみに上の写真に写っている作業台「ベンチ」も、イチから溶接して作ったもの。

この他にも色々な学生からの質問に答えていただきました。将来自分の工房を持ちたいと考えている学生は勇気を与えられたことと思います。
熊谷さん、お忙しい中ありがとうございました!

ガラス工房GlassRootsホームページはこちら

 

工場見学

お昼休憩を挟み、午後からは工場見学へ。

国内最大級のガラス工場である東洋佐々木ガラス千葉工場にお邪魔しました。

東洋佐々木ガラス株式会社は、飲食店向けの業務用ガラス食器から一般家庭向けのガラス食器、ギフト製品、保存容器まで、様々なガラス製品の企画・製造・販売を行うガラスメーカーです。誰もが一度はどこかで東洋佐々木ガラス製の器に触れているのではないかと思います。

工場に到着後、まず最初はガラス生産に関するスライド説明を受けました。
ガラスの種類ごとの原料の調合の違いや大量生産用のマシンの仕組みなど、工場ならではのガラス事情を教えていただきました。

そして次は工場内の見学へ。

安全のためヘルメットを着用。売り物のそばを通るのでヘアネットも必須です!

作業着と軍手も着用したら準備OK!

工場内の様子は、残念ながらお見せできませんが……とても刺激的でした!
マシンが轟音を立てて猛スピードで器を生み出していく様子は圧巻。また、職人さんが手で吹いているハンドメイド部門でも、素早い流れ作業によって均一なグラスが作られていました。そして、できた製品はひとつひとつ丁寧に検査されていました。
東京ガラスの吹きガラス授業では「まったく同じ形のものを」「大量に」作るということはなかなかありませんから、職人さんたちの姿は学生にとって大きな刺激になったと思います。

東洋佐々木ガラスさんのYouTubeチャンネルで千葉工場の紹介動画が公開されていますので、ご覧ください↓↓

見学が終わったあとは、現在東洋佐々木ガラスに勤めている東京ガラスのOB・OGの方々に、学生からの質問に答えていただきました。

「東洋佐々木ガラスで働いていて良かったと思ったことは?」という質問。みなさんまず共通して挙げられたのが「働きやすい」ということ。他に、街中の飲食店等で自社製のグラスを見かけたときに「ウチのだ!」と思えることが嬉しいという声も。また別のOGの方は、そもそも溶けたガラスを扱うのが好きだから働くのが楽しいとおっしゃっていました。そして、これはガラス経験者なら頷けるかもしれませんが、大きな工場は設備管理やガラス原料の管理などの役割分担がされているので、作る人は作ることだけに集中できるのが良いというご意見もありました。

この他にもたくさんのお話を聞かせていただきました。OBの職人さんから今東京ガラスで学んでいる学生へのアドバイスは、「学生であっても制作に対して真剣に、責任をもって取り組む」こと。その経験がガラスを仕事にしたときに役立つということです。頑張りましょう!

工場で働きたいと思っている学生は、現役の職人さんの言葉を聞いて気持ちが引き締まったのではないでしょうか。
東洋佐々木ガラスのみなさま、お忙しい中ありがとうございました!

 

工房・工場見学を終えて

短い一日でした。

ここ数年はコロナの影響でなかなか校外学習ができませんでしたが、久しぶりに工房・工場見学が開催できました。

終わった後は学生から、私はどこそこに工房を立てたいです!や職人になりたいです!という声が上がっていました。未来が楽しみです。

もし、このブログを見ている方の中でガラスに興味がある、東京ガラス工芸研究所に興味がある、という方がいましたら…ぜひ仲間に入ってもらいたいと思います。入学した暁には一緒に工房・工場見学をしましょう!(年によって見学先が変わったり、不測の感染症などによって延期になる可能性などはご了承ください。。。)

 

 

東京ガラスに来てみませんか?


OPEN CAMPUS


東京ガラスでは毎月オープンキャンパスを開催しています!
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充実の内容で東京ガラスをご案内します♪

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オープンキャンパス時間内でおひとり一つずつ、マイグラスを作っていただきます。形5種類、模様3種類、色14色から自由に組み合わせてデザインし、スタッフと一緒に制作します。※作品は2営業日以降引き渡し又は、ゆうパックにてお届けします(送料無料)。

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オープンキャンパス時間内で1時間ほど、切子を体験していただきます。こちらでご用意したガラス器に自由に模様を彫り、オリジナルの切子作品を作ります。※作品は当日持ち帰り可

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オープンキャンパス時間内で、様々な色・形のガラスパーツを組み合わせボンドで固定します。それを後日窯で溶かして一体化させ、オリジナルの箸置きを作ります。一人6個制作できます。箸置きに金具をつけて指輪やストラップ等のアクセサリーにするオプションも選択できます(無料)。※焼成には時間がかかりますので、作品は1~2週間後引き渡し又は郵便にてお届けします(送料無料)。

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開催情報は2023年9月14日現在

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